サーフィンや素潜り等、海によく入る機会の多い方にとって『サメ』はとても危険な存在。サメの中には獰猛で攻撃的ないわゆる人喰いザメもいる事から、常日頃注意しておく事が大事になってくる。
そこで今回は『サメに襲われた時の対策方法と予防法』を記事にまとめてみようと思います。
■目次
予防法『怪我をしている時は海に入らない』
これは基本中の基本。これは聞いた事も多いと思いますが、サメは海中に1滴落ちた血の匂いを数キロ先から嗅ぎ分けて近づいてきます。
例え少しの怪我であろうと血がでる可能性が少しでもある場合は海に入るのは控えましょう。また、海の中で怪我をした場合は気づかない事が多いので、特に素潜りなどをされる方は常に気にしておきましょう。
特に女性の方は生理中は注意が必要です。
小便をしない事
海に長く浸かっていると身体が冷えトイレも近くなるでしょうが、なるべく海の中で用を足すのは避けましょう。めんどくさがらずに一度陸に上がってから用を足す事をお勧めします。
というのも、血の匂い同様アンモニアの匂いでサメが寄ってくる可能性が高くなり、サメと遭遇してしまう確立がグンと上がってしまうからだ。
なるべく昼の遊泳を心がける
特にサーフィンをする人は朝早くから海に入る事が多いと思いますが、実は早朝と夕方はサメが活発に動き始める時間ですので危険度が上がります。
夜行性のサメも多い事から、海に入るときはサメの活動が鈍る昼にするのがベストと言えます。
個人行動は避ける
基本的にサメは臆病な性格の生き物です。むやみやたらに人に近づいてくる事はないでしょう。特に2人3人と人数が増えるほど警戒し、襲われる可能性が低くなります。
この事から、予防法として海に入るときはなるべく個人行動は避けて下さい。
沖にはでない
サメは比較的大きな魚や動物を捕食していますので、大型の魚が回遊している沖に生息している事が多いです。岸近くの浅場には餌となる魚がいない事もあり、遭遇する事は滅多にありません。
なので、なるべく深場の沖には出ずに足の付く範囲で楽しむ事が大事です。(イタチザメなど浅場にいる種類もいるので過信はダメ)
サメが出る場所では泳がない
海水浴場では遊泳者が安全に楽しめるようにサメ避けネットや、必要な場合は駆除している場合がほとんどだが、海水浴場以外ではそのような対策は当然ながらされていない。
地元の人に聞けばサメが多いのか少ないのかはすぐに判断できると思うので、なるべく事前調査をするのも予防法の一つ。
サメの中には縄張り意識が強いものも多く、一定の場所を回遊している場合もあるので、そのような場所には絶対に入らないようにして下さい。威嚇攻撃をしてくる可能性があります。
襲われた時の対策『刺激しない』
以上が海の中でサメに遭遇しないための予防法ですが、もし万全を期してもサメに遭遇してしまった場合の対処方法を紹介したいと思います。
まず一つ目ですが、サメに遭遇したからといって闇雲に刺激してはいけません。サメが寄ってくる理由は何も捕食目的ではない事を分かっておいて欲しい。
見慣れない人間に興味を持って見に来ている可能性もありますので、無意味に刺激をすれば防げる事故も防げなくなってしまいます。
慌てない
海の中で巨大なサメに遭遇すればパニックを起こしてしまうと思うが、実はこれが一番危険だ。サメも人間の事を警戒してる段階で慌てて逃げようとすれば反射的に噛み付いてくる可能性も否めません。
慌てないというのは難しいかもしれませんが、落ち着いて冷静に対処しサメが通り過ぎていくのを祈りながら静かにジッとしておきましょう。
もしも襲われた時は
もしもサメが空腹で明らかな捕食目的で近づいてきた場合は覚悟を決めるしかありません。3メートルを超える巨大生物に襲われるのですから、正直な所無傷で帰れるのは不可能に近いでしょう。
しかしすぐに諦めてしまうのではなく、とにかく助かる可能性を高めるためにもコチラからも攻撃します。有名な方法としては鼻当たりをパンチするのが効果的。
とにかく必死にパンチなりキック、武器になりそうなものがあればソチラで死にものぐるいで反撃しましょう。もしかすればサメも諦めてくれるかもしれません。
最後に
海水浴でもサーフィンでも、そこが海である以上サメと遭遇する可能性は0にはなりません。いくら浅かろうとサメがでないと言われている場所でも。それは人間が勝手に持っている先入観であって、絶対ではありません。
事実、サメは深い所にいるであろうと思っている人が圧倒的に多い。それは間違いであり、過去には日本でも水深3メートル程度の浅瀬で襲われて亡くなられた方もいる。
海に入る以上、常にサメと遭遇する可能性がある事を頭の片隅においておくのが大切でしょう。今回紹介した対策方法と予防法も是非覚えておいて貰いたい。
しかし、この記事を見て海には入りたくない。と思った人に1つだけ言っておきます。『サメに襲われる確立は雷に打たれて死ぬ可能性よりも低い』という事を。
この事から必要以上にサメに怯えず、マリンレジャーを楽しんで下さい。
※当記事に書かれてある事はあくまで対策方法であり、確実性があるものでもありません。知識として受け取って頂ければ幸いです。